今日もお越しいただき、ありがとうございます。
昨日、『写経』をしてきました。
私の中で『写経』は、日々の忙しい生活の中で、自分の内側にある『豊かさ』を感じること、『今』という瞬間を感じるために、月一回、必ずやると決めているルーチンです。
どんなに頭の中でおしゃべりしていても、どんなに心配なことがあったとしても、一度お寺に足を踏みいれば、そこは別世界で。
静寂でゆったりとした時間が流れています。
どこからか聴こえてくるお経の声。
微かに香る、お香のかほり。
さっきまで考えていたことが、嘘のように消え去っていきます。
私がお世話になっている『薬師寺東京別院』では、写経の前にお抹茶と干菓子をいただきます。
青々とした緑を窓越しに眺めながら、
お抹茶で自分の心を静めていきます。
このお抹茶の存在が意外に大切だと思っています。
騒がしい日常生活から、静寂で浄らかな場所へ入っていくための、要は儀式のようなもの。
自分を整える。
写経をするための気持ちに切り替えていく。
そんな意味に自分の中では捉えています。
さて、写経が始まると、そこから先は自分自身と向き合う時間。
何も考えずに、ただひたすらに文字を書き続けるって意外と難しいものです。
写経は、基本的に見本を上から筆でなぞっていきますが、普段筆など使いませんから、なかなか上手く書けずに苦戦します。
まずは、上手くかきたいという執着との向き合い。
さらに、今抱えている心配ごととの向き合い。
書いていても、ふとした瞬間に様々なことが思い浮かんできます。
でも思い浮かんできても気にしない。
それ以上そこにフォーカスしない。
そうすることで、自然と自分自身の内側に静寂さが戻ってきます。
初めて写経をやったときは、筆が上手く扱えず、字が太くなったり、かすれたり、なかなか上手く書けなくて、そこにばかりフォーカスか当たっていました。
2回目の今回は、筆の使い方のコツを少し学び、前回よりも無心でスラスラ書くことが出来ました。
その日の気分や体調によっても、字も変わってくるのかもしれないなと、改めて気づきました。
終わったあとは、自分の内側も外側も静寂に包まれていました。
私はヨガを通して、何事も『バランス』がとても大切だと思っています。
私たちの今の日常生活は『動』であると思っています。
しかし、『動』だけでは疲れてしまいます。
私たちには『静』の時間も必要。
日々の生活においては、『思考』ばかりが優先しています。
思考だけでなく、『感覚』の時間も大切です。
それが私にとっては、『写経』です。
日々是好日
暮らしの中に美しさを見出だす ~シンプルに、丁寧に、美しく~
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