儚さの中に美しさを見いだす。

今日もお越しくださりありがとうございます。


今日は、乙女座の新月。
新月の日は、月を観ることは出来ませんが、その気配を感じることは出来ます。


そんな今日、NHKで『夜の月』を特集した番組がやっていました。


日本人の月を愛でる習慣は本当に素敵だと思います。


三日月、十六夜、立待月など。
月の満ち欠けとともに、名前がついています。


こんなに月に名前がついている国は他にあるでしょうか。


番組は、春夏秋冬の4つの季節に観られる月をそれぞれ写し出していましたが、私が感動したのは、京都の慈照寺銀閣。



室町時代に、足利義政が建てたと言われていますが、まさにそこは月を愛でるためにつくられた所。


地平線から出てくる月を待つ、『月待山』から、月の光を浴びて輝く『銀沙灘』。


そして、銀閣の建物自体が、月の光を浴びてより一層神秘的かつ趣を感じさせます。


東山にある金閣が、太陽のように建物そのものが、黄金で輝いているなら、銀閣はまさに月。


太陽の光に照らされて輝く月のように、月に照らされて輝く銀閣。


そのものが輝くのではなく、対象があって初めて輝く。
まさに、日本人らしさを感じます。


番組の最後には、愛媛にある『月光桜』。
毎年、4月の満月に合わせて満開になるそうです。
そんな桜があるなんて!
驚きとともに、桜も生きているんだと、生命の鼓動を感じました。


桜は美しく、しかしあっという間に散ってしまう儚さがあります。


私は、日本人は儚さの中に美しさを見いだすことの出来る民族だと思っています。


それは、この国が四季にあふれ、変化にとんでいることが関係しているのではないかと思っています。


銀閣を建てた義政も、月を自分の人生に重ね、詩をうたっていたと言われています。



日々同じ顔を見せることない月。



永遠に続くものなどなく、絶えず変化していく様に、その一瞬に美しさを見いだす。


日本人は昔から、『その瞬間』を楽しむ方法を知っていたのですね。


便利になりすぎた世の中。
こうした月を見上げるということが、私たち日本人の今を楽しむというDNAを呼び覚ましてくれるのかもしれませんね。


明日は新月からの1日目の『繊月』。
まさに生れたての月。


たまには、月を愛でてみませんか。

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